【バレエ】フェッテの考え方!【最後にアラベスクでピタッととまれるようになる♡】

バレエ&劇場
Photo by David Hofmann on Unsplash

こんにちは! ドイツの劇場でバレエダンサーとして働く、筆者の川端(@ChihoKawabata)です。

バレエは、考え方をすこし変えるだけで驚くほどやりやすくなるもの。

筆者のアプローチがそのままあなたの身体に合う、とは限りませんが…

それでも記事を読んだ方からは「こんなにラクに脚を上げられるなんて」「すぐに身体のラインが違って見えた」など嬉しいコメントもたっくさんいただいております♡(Twitterさまさま)

こちらこそまだまだ勉強中の身ですが、大変ありがたいことです…!

「できるだけかんたんに、おもしろく」を目指して書いていますので、分からないことがあったら教えてくださいね。(おい、すべってんぞ!ってネタも恥ずかしいからこっそり教えて笑)

では今回は『フェッテ』をするコツについてお話ししていきましょう!

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フェッテがきまると、最高にかっこいい!!

フェッテ――といいますと、パドドゥのラストの見せ場と言っても過言ではないあの32回転、フェッテ・アントゥールナン…!?

と思いきや、いえいえ今回はこちら。↓

前にバットマンした脚の高さと方向を同一に保ちながら、アラベスクまで180°反転させるほうのフェッテです。

後ろから前に、のバージョンもありますが、そちらの出現頻度はそんなに高くないですね(RPGのモンスターじゃないんだから)。あ、でもバーのフォンデュやアダージオでよく出てくる強敵か…。まあ考え方は順序を逆にするだけなので!

このフェッテはいわゆる「ダイナミックな大技」の部類には入らないかもしれません。

…ですが、地味に難しいことも確か。

フロリナ王女のVa.では前半の主要なパですし、キトリの第3幕Va.でも、フェッテで魅せる振付の版もあります。ジゼルのウィリ達が踊る場面では、アリ地獄ならぬフェッテ地獄が待ち受けています。

地味だけど、きまれば最っ高~~~にかっこいい!! それがフェッテ!!笑

フェッテの言葉がもつムチという意味のごとく「しなり」や「キレ」を強調するパですから、ドタドタやごちゃごちゃは厳禁。無駄なくスマートに、が目標ですね!

では次から早速、考え方のコツを4つ! 見ていきましょう♪

コツ①反転のイメージをつかむ

最初のコツは、正しい反転のイメージをつかむこと!

フェッテで反転する、というと皆さんは次の2つのイメージを思い浮かべると思いますが…

  1. 軸脚を固定して、片開きのドアを押し開けるように反転する
  2. 身体の中心を固定して、回転ドアのように反転する

目指すのはズバリ、の、片開きのドアを押し開けるほうです!

イラストで説明していきますね。ここでは左脚が軸で。下段のブロックは、真上から見た腰と脚の位置関係を表したものです。

まずは腰の右側(緑の正方形)の軌道にだけ着目してみましょう! 緑の矢印で示しています。

フェッテ(上段)と、真上から見た腰と脚の位置関係(下段)

腰の左側(紫の正方形)を軸にして、右側が半円を描いているのがお分かりいただけますか? ドアをバーンとめいっぱい開け放つかんじ、しません?

対する回転ドアのイメージだと、紫と緑のブロックの位置が入れ替わることになります。つまり軸がずれ、バランスも見失ってしまうんです。

ですのでドアを押し開けるように、動脚の腰が半円に動いていくのをイメージしてみてね。軸が同じ位置でキープできるので、下りるときまで軸の上に立っていられます。

ドアを開いて新しいフェッテの世界へ!笑

僅かな差ですが、違いを実感してください♡

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コツ②腰と脚を連動させる

2つめのコツは、フェッテをしているあいだ腰と脚を連動させること!

連動とは、Aを動かすと、Aと繋がったBも一緒に動くことをいいます。その連動を、腰と脚でしてほしいのです♡

では先ほどと同じイラストですが、次は灰色の矢印を見てください。

腰と脚の連動

緑の長方形は右脚ですが、いかがですか? 緑の矢印、つまり右の腰と全く同じ動きをしていますよね。これが連動です。

もしかしたら、フェッテのあいだ「バットマンした脚をその場に置いたまま反転する」と考えていたり、教わったりする方も少なくないかもしれません。

でもそれだと脚が残って反転しきれなかったり、軸がずれてバランスを崩したりします。

実際にはイラストのように、90°回った横の時点では一瞬、脚が遠くなるのです。腰と連動して、自然とそうなるんです。

あくまで腰が先ね。✖「脚が動くから腰が動く」んじゃなくて、○「腰と脚は連動しているから、腰が動けば脚も動く」の。この理屈を知っていることがむっちゃ大事!!

  1. バットマン
  2. 横を通って
  3. アラベスク

と説明に書いてある通り(いつの間にか一句詠んでる笑)、1・2・3と手順を踏んでくださいね! 2をすっ飛ばしちゃだめなんです~!

バーに脚をのせてやってみると、どれだけ動くかっていうのがとてもよく分かりますよ。それでイメージをつかんでみてね。

→次ページから後半戦! だいじょぶ? 疲れてない!?笑

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